こんにちは、南波瑛人です。
今日は、イオンについてのお話。
今日は、イオンについてのお話。
春の花粉シーズンはほぼ終わったと言ってよいでしょう。
とはいえ、秋には下草の花粉シーズンが来ますし、
あるに越したたことはないと思い、車用の空気清浄器を探すことにしました。
オートバックス行ったり、ネットで探してみたりしましたが、
しかしいやはや……
どれも胡散臭いというか、効果のほどがわかりづらいですよね。
車用に限らず、市販されている空気清浄機にもいえることですが、
イオンとかプラズマとか何なんでしょうか?
そういう科学的にまだ根拠のない機能の搭載はやめて、
単純に「空気を循環させてフィルターで濾し取る」だけでいいのに、
と個人的には考えております。
amazonやオートバックスにはこのイオン効果
(「プラズマ」と言い換えているものもあり)
を謳っている商品が圧倒的に多く、
どこを眺めても「イオン」「イオン」「プラズマ」「プラズマ」と
うっさいどうでもいいんじゃぁあぁそんなものはッ!!!
すみません、取り乱しました。
今日はですね、空気清浄器のレビューというわけではなくて、
そもそもイオンとは何か、
そして電気屋さんに聞いた「空気清浄器の選び方」について書いていこうと思います。
◆そもそも「イオン」って?
イオンとは、超大型ショッピングモール
イオンとは、単純に言えば「分子(物質の基になる粒子)が電気を帯びたもの」です。
+の電気を帯びたイオンを「陽イオン」、
-の電気を帯びたイオンを「陰イオン」と呼びます。
「マイナスイオン」という呼び方は、科学の世界ではあまりしないようです。
どういう時にイオンが発生するのかと言えば、
①水に電解質が溶けたとき
水に塩などを溶かしたときに、
塩の粒子がナトリウムイオン、塩化物イオンに分かれます。
(水に溶けたときイオンになる物質を電解質というらしい)
②特定条件下でエネルギーを得たとき
難しすぎて深くは突っ込みませんが、
(自分の知識がいかに浅いかボロが出るし^^;)
気体などがエネルギーを得ると、「プラズマ」という状態になることがあります。
この「プラズマ」というのは「陽イオン」が主体なのだそうです。
なお、大気中にイオンが混じることもあるそうで、
俗にいう「マイナスイオン」とは、
この大気イオンの中の水イオンのことを指すようです。
しかし、このマイナスイオンの「売り出し方」に問題が。
◆マイナスイオン効果の嘘
10年以上前から言われていたことですが、
そもそも、マイナスイオンというのは科学的にまだ証明されていない理論で、
いわゆる「ニセ科学」「似非科学」もしくは
まだ証明はされていない=「未科学」と呼ばれる類のものです。
まず、細かい水滴が擦れあって帯電する(マイナスの電荷を帯びる)
ということは研究されているようです。
摩擦によって静電気が起きるように、水滴間でも電子の移動が起きるというわけです。
例えば、水滴が激しくぶつかり合う滝の近くや噴水の側などはマイナスイオンが多い、
なんて言われていたこともありました。
たしかにその通りなのかもしれませんが、
この研究では「大気中の水分の摩擦による帯電効果」だけが主体で、
実際にその「大気イオン」が健康面にどのように影響するかは述べられていません。
そう、「マイナスイオン」が人体にどのような影響を及ぼすのか、
まだ研究が進んでいないのです。
何しろ、イオンは目に見えない粒子ですので、
大気中でどのような動きを見せるのか観察しづらいのですね。
イオンが理想的な動きをすれば効果はあると言われていますが、
そもそもイオンというのは不安定な状態なので、
人体に吸収される前に消滅してしまうと考えられています。
◆マイナスイオンの本当
マイナスイオン製品を使用して良い面はなんでしょうか?
先にイオンは不安定で、すぐに消滅してしまうと言いましたが、
「消えてなくなる」のではなく「水に戻る」が正しい言い方かもしれません。
イオンが空気中で何をしているかはわかりませんが、
ひとつ言えるのは、空気清浄器のイオン機能を使うと、
多少加湿されるということです(なにぃ!?)
殺菌効果を謳っている製品もあり、その代表格が「ナノイー」です。
ナノイーはマイナスイオンではなく、
OHラジカル(活性酸素)を作り出すというのがウリです。
この活性酸素は人体に有害なのですが、殺菌効果もあります。
イオンは不安定なので、人体にたどり着く前に空気中のホコリやウイルスに触れ、
すぐにイオンではなくなってしまいます。
その時にウイルスや細菌は電気バランスを乱されて殺菌されるというわけです。
こう聞くと効果が高そうですが、レビューなどを見ると評価は低い。
「殺菌」は体感で実感しにくいのと、
人体に影響がないレベルまでOHラジカルの濃度を抑制しているため、
効果はほとんどない、ということかもしれません。(推測です)
一方、評価が高いのは「プラズマクラスター」。
こちらは+と-の電気を両方用いてイオンを作り出すのがウリですが、
+と-の両方のイオンは真っ先にお互いを打ち消しあうはずなので、
結局これもただの加湿になっている可能性があります。
(目に見えないのでわかりませんが…)
それでもイオン製品にメリットはあります。
カーテンやテレビなどにはホコリが付きやすいのは
経験上知っている方が多いと思います。
これは静電気にホコリが集まってくるからですよね。
つまり、マイナスイオンとして電荷を帯びた物質が放出されることで、
空気中のチリやホコリは集まりやすいとも考えられるわけです。
仮にも電気を帯びているイオンは、
同じく空気中で静電気を帯びたチリやホコリを引き付ける効果があります。
単に加湿するだけでも、水分を吸ったチリが落下しやすくなりますが、
そこに静電気を持たせてあるので、
さらに周りのチリがくっついていくのかもしれません。
なお、純粋にイオンだけで空気清浄を行う製品については、
ほぼ効果が無いと言われています。
あくまでもメインはファンを用いた濾過で、
プラスアルファとしてのイオンをどう捉えるのか。
そこが評価の分かれ目になっていると思います。
あと気を付けたいのは、メーカーによってイオンの発生方法が違うこと。
まったく効果のない方式もあるそうです。
◆空気清浄器の選び方って?
僕は職場で空気清浄器を使っているのですが、
イオン機能が付いているからと言って助かったという面はないですね。
貯水タンクの水を大量に消費していくので、むしろ手間が増えた印象です。
あと、これは電気屋さんも言っていたのですが、
「イオンの効果がすばらしい!」
とか
「フィルターの構造がすごい!」
とか
売り文句に惑わされず、メンテナンスのしやすいものを選んだ方が良いです。
フィルターの掃除がしやすいか、
消耗品はいくつか、
タンクの取り外しの仕方は、など実用面で選ぶようにすれば失敗は少ないです。
車という密室空間であればイオンも多少は機能するのかもしれませんが、
基本的には吸引力で選んだ方が効果は実感しやすいですね。
ただし、ファンの力が強くなると音も大きくなるので注意。
車用にもね、いちおう、あるにはあるんですよ。
風の力だけでホコリを濾し取る車載用空気清浄器。
ただ、見た目がダサ……おしゃれではない上に、見るからにデカい!
これではちょっと……(汗)
ドリンクホルダーに収まるようなサイズの空気清浄器は、どれもイオン式。
他にも「水洗式」という変わった方式の清浄機も見たことがあります。
水冷式はメンテナンスというか、
水を交換しなければ効果が無いので使いづらいかもしれませんね。
◆まとめ
イオンはあくまでも補助的な機能にしかならず、
その効果も実証されたものではありません。
ですので基本的には吸引力、
そしてメンテナンス性で清浄機は選びようにしましょう。
空気清浄機以外にもイオン発生機能のあるものは多いのですが、
大概は眉唾物だと聞きます。
好んでイオン製品を選ぶ必要もないと思います。
とはいえ、秋には下草の花粉シーズンが来ますし、
あるに越したたことはないと思い、車用の空気清浄器を探すことにしました。
オートバックス行ったり、ネットで探してみたりしましたが、
しかしいやはや……
どれも胡散臭いというか、効果のほどがわかりづらいですよね。
車用に限らず、市販されている空気清浄機にもいえることですが、
イオンとかプラズマとか何なんでしょうか?
そういう科学的にまだ根拠のない機能の搭載はやめて、
単純に「空気を循環させてフィルターで濾し取る」だけでいいのに、
と個人的には考えております。
amazonやオートバックスにはこのイオン効果
(「プラズマ」と言い換えているものもあり)
を謳っている商品が圧倒的に多く、
どこを眺めても「イオン」「イオン」「プラズマ」「プラズマ」と
うっさいどうでもいいんじゃぁあぁそんなものはッ!!!
すみません、取り乱しました。
今日はですね、空気清浄器のレビューというわけではなくて、
そもそもイオンとは何か、
そして電気屋さんに聞いた「空気清浄器の選び方」について書いていこうと思います。
◆そもそも「イオン」って?
イオンとは、
イオンとは、単純に言えば「分子(物質の基になる粒子)が電気を帯びたもの」です。
+の電気を帯びたイオンを「陽イオン」、
-の電気を帯びたイオンを「陰イオン」と呼びます。
「マイナスイオン」という呼び方は、科学の世界ではあまりしないようです。
どういう時にイオンが発生するのかと言えば、
①水に電解質が溶けたとき
水に塩などを溶かしたときに、
塩の粒子がナトリウムイオン、塩化物イオンに分かれます。
(水に溶けたときイオンになる物質を電解質というらしい)
②特定条件下でエネルギーを得たとき
難しすぎて深くは突っ込みませんが、
(自分の知識がいかに浅いかボロが出るし^^;)
気体などがエネルギーを得ると、「プラズマ」という状態になることがあります。
この「プラズマ」というのは「陽イオン」が主体なのだそうです。
なお、大気中にイオンが混じることもあるそうで、
俗にいう「マイナスイオン」とは、
この大気イオンの中の水イオンのことを指すようです。
しかし、このマイナスイオンの「売り出し方」に問題が。
◆マイナスイオン効果の嘘
10年以上前から言われていたことですが、
そもそも、マイナスイオンというのは科学的にまだ証明されていない理論で、
いわゆる「ニセ科学」「似非科学」もしくは
まだ証明はされていない=「未科学」と呼ばれる類のものです。
まず、細かい水滴が擦れあって帯電する(マイナスの電荷を帯びる)
ということは研究されているようです。
摩擦によって静電気が起きるように、水滴間でも電子の移動が起きるというわけです。
例えば、水滴が激しくぶつかり合う滝の近くや噴水の側などはマイナスイオンが多い、
なんて言われていたこともありました。
たしかにその通りなのかもしれませんが、
この研究では「大気中の水分の摩擦による帯電効果」だけが主体で、
実際にその「大気イオン」が健康面にどのように影響するかは述べられていません。
そう、「マイナスイオン」が人体にどのような影響を及ぼすのか、
まだ研究が進んでいないのです。
何しろ、イオンは目に見えない粒子ですので、
大気中でどのような動きを見せるのか観察しづらいのですね。
イオンが理想的な動きをすれば効果はあると言われていますが、
そもそもイオンというのは不安定な状態なので、
人体に吸収される前に消滅してしまうと考えられています。
◆マイナスイオンの本当
マイナスイオン製品を使用して良い面はなんでしょうか?
先にイオンは不安定で、すぐに消滅してしまうと言いましたが、
「消えてなくなる」のではなく「水に戻る」が正しい言い方かもしれません。
イオンが空気中で何をしているかはわかりませんが、
ひとつ言えるのは、空気清浄器のイオン機能を使うと、
多少加湿されるということです(なにぃ!?)
殺菌効果を謳っている製品もあり、その代表格が「ナノイー」です。
ナノイーはマイナスイオンではなく、
OHラジカル(活性酸素)を作り出すというのがウリです。
この活性酸素は人体に有害なのですが、殺菌効果もあります。
イオンは不安定なので、人体にたどり着く前に空気中のホコリやウイルスに触れ、
すぐにイオンではなくなってしまいます。
その時にウイルスや細菌は電気バランスを乱されて殺菌されるというわけです。
こう聞くと効果が高そうですが、レビューなどを見ると評価は低い。
「殺菌」は体感で実感しにくいのと、
人体に影響がないレベルまでOHラジカルの濃度を抑制しているため、
効果はほとんどない、ということかもしれません。(推測です)
一方、評価が高いのは「プラズマクラスター」。
こちらは+と-の電気を両方用いてイオンを作り出すのがウリですが、
+と-の両方のイオンは真っ先にお互いを打ち消しあうはずなので、
結局これもただの加湿になっている可能性があります。
(目に見えないのでわかりませんが…)
それでもイオン製品にメリットはあります。
カーテンやテレビなどにはホコリが付きやすいのは
経験上知っている方が多いと思います。
これは静電気にホコリが集まってくるからですよね。
つまり、マイナスイオンとして電荷を帯びた物質が放出されることで、
空気中のチリやホコリは集まりやすいとも考えられるわけです。
仮にも電気を帯びているイオンは、
同じく空気中で静電気を帯びたチリやホコリを引き付ける効果があります。
単に加湿するだけでも、水分を吸ったチリが落下しやすくなりますが、
そこに静電気を持たせてあるので、
さらに周りのチリがくっついていくのかもしれません。
なお、純粋にイオンだけで空気清浄を行う製品については、
ほぼ効果が無いと言われています。
あくまでもメインはファンを用いた濾過で、
プラスアルファとしてのイオンをどう捉えるのか。
そこが評価の分かれ目になっていると思います。
あと気を付けたいのは、メーカーによってイオンの発生方法が違うこと。
まったく効果のない方式もあるそうです。
◆空気清浄器の選び方って?
僕は職場で空気清浄器を使っているのですが、
イオン機能が付いているからと言って助かったという面はないですね。
貯水タンクの水を大量に消費していくので、むしろ手間が増えた印象です。
あと、これは電気屋さんも言っていたのですが、
「イオンの効果がすばらしい!」
とか
「フィルターの構造がすごい!」
とか
売り文句に惑わされず、メンテナンスのしやすいものを選んだ方が良いです。
フィルターの掃除がしやすいか、
消耗品はいくつか、
タンクの取り外しの仕方は、など実用面で選ぶようにすれば失敗は少ないです。
車という密室空間であればイオンも多少は機能するのかもしれませんが、
基本的には吸引力で選んだ方が効果は実感しやすいですね。
ただし、ファンの力が強くなると音も大きくなるので注意。
車用にもね、いちおう、あるにはあるんですよ。
風の力だけでホコリを濾し取る車載用空気清浄器。
ただ、見た目が
これではちょっと……(汗)
ドリンクホルダーに収まるようなサイズの空気清浄器は、どれもイオン式。
他にも「水洗式」という変わった方式の清浄機も見たことがあります。
水冷式はメンテナンスというか、
水を交換しなければ効果が無いので使いづらいかもしれませんね。
◆まとめ
イオンはあくまでも補助的な機能にしかならず、
その効果も実証されたものではありません。
ですので基本的には吸引力、
そしてメンテナンス性で清浄機は選びようにしましょう。
空気清浄機以外にもイオン発生機能のあるものは多いのですが、
大概は眉唾物だと聞きます。
好んでイオン製品を選ぶ必要もないと思います。
コメント
コメント一覧 (4)
あと、電子機器とかの周りはプラスイオンが発生してマイナスイオンが消えるそうです。
今使ってるパソコンのモニターの上にでも置いておいたほうがいいですね。
ついでに書いておきますが、炭からもマイナスイオンが出るらしいです。
http://molakurashi.molamo-labs.com/products/420/
そこで聞きたいのですが、マイナスイオンって吸って取り入れなければならないのですか?
もしそうでなければ、アイアンマンの主人公みたいに胸に貼り付けて血液に乗せて体中に運べば効率的だと思うのですが・・・
マイナス同士では反発してしまうような気がするのですが、化学についてはあまり詳しくないので、双方が何故結びつくのか理解できません。
おしえてえらいひと(><)
むしろ本質的な構造は同じなのではないかと疑ってしまいます。
イオン製品から活性酸素が発生するなんていう噂もありますし、イオンを生成する過程で有害なオゾンが出ているものも多いと聞きます。
そして炭は表面に微細な穴が存在し、臭いの成分などがその複雑な穴に入り込むと出られなくなるものですよね。
花粉ほどの大きな粒子には効果がないのではないでしょうか…
ただ、脱臭にはこれ以上ない効果を発揮すると聞きます。
炭のイオン効果については眉唾物だと思っています。
「あったとしても、ほとんど体には影響しない」としているサイトが多いようです。
酸素自体が+なのである程度マイナスが無いと釣り合いません。
分かりやすく書くとこんな感じです
酸素「マイナスが2こあるよ、安定してるよ、でも紫外線やストレスで取られると不安定になっちゃうよ」
プラスイオン「マイナスが1こ未満あるよ、安定してなくて四種類あるよ、2こになるまで周りを酸化させるよ、とりあえず周りからマイナスを奪いまくるよ」
マイナスイオン「滅茶苦茶マイナスがあるよ、細菌を吸い付けてびりびりってしてブチ殺すよ、マイナスをばら撒いているよ」
よく調べなかったので分かりませんが、大体こんな感じです。
プラスイオン「1つだけ、病原菌をブチ殺すプラスイオンがあるよ、でも増えすぎると体内の細胞までもアブナイよ」
活性酸素が「一つの不対電子を持つ」のは元々「2つの不対電子」を持っていたところから電子が奪われた状態ということですね。
つまり活性酸素はプラスの電荷を帯びた、いわゆる「プラスイオン」ということで、「マイナスイオン」とは確かに真逆の存在。
理論上はマイナスイオンが活性酸素を打ち消すことは充分に考えられるようですね。
少し調べたのですが、マイナスイオンそのものの理屈はあっていても、「マイナスイオン製品」に問題があることが多い模様。
「イオン」は電気的に不安定なので、すぐに消滅してしまいやすい(周りの物質とすぐに反応してしまう)。
「プラズマクラスター」はプラスとマイナスのイオンを同時に放出するのがウリですが、双方のイオンがすぐに反応してしまう為ほとんど効果がないそうですwww
「ナノイー」はマイナスイオンを出さず、プラスイオン=OHラジカル=活性酸素を放出する装置だそうです。
(OHラジカルには確かに殺菌効果があるのですが、不安定で消滅しやすい+密室で使用すると人体にも影響ががが)
あと、大気イオンが体内に入ったとき、理論どおりの働きをするのかはまだ研究段階だそうです。
ニセ科学ではなくて「未科学」の領域のようですね。