JAXAの打ち上げた「だいち2号」の試験において、西之島も撮影されました。

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※この写真は海上保安庁によるものです。


こんにちは、瑛人です。
西之島の最新画像が届いていましたよ~

◆東へ拡大する西之島
まずは下の画像から。
海上保安庁が6月13日に西之島の空撮に成功しています。
しかしながらこの時は悪天候のため、正確な大きさまでは測定できなかったようです。 
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元画像:http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm

コチラの画像は海上保安庁のホームページで公開されているものです。
前回の空撮時よりも、西方向(画像でいうと左側が伸びていますね。
何日か前にフジテレビの取材陣がいた場所は、もうすでに溶岩に飲まれています。

同ホームページでは動画も公開されていました。
無題
赤外線を用いて撮影した映像で、新しい溶岩流がまだ高い熱を保ったまま海水に突入している様子が見てとれます。
西側にも溶岩流が伸びているのですが、今回大幅に面積を増やしたのは東側。


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画像元(JAXA):http://www.jaxa.jp/press/2014/06/20140627_daichi2_j.html

はい、そして最新の西之島。
提供はJAXAです。
東側の面積拡大がよくわかりますね。

西之島は海底から立ち上がった、標高4000mの火山の頂上が海面から顔を覗かせている状態。
実は、西側と南側は既に「崖」まで溶岩が達しています。
これより先は急斜面になっていて一気に深海まで下っていくので、あまり面積の拡大は望めません。
 
対して東側や北側は比較的水深が浅く、溶岩が流れ込むと陸地になりやすい環境になっています。
今後も西之島が大きくなっていくとしたら、こちらの方角に進んでいくのでしょう。

以前作った、名古屋市内の地図と西之島を重ね合わせたものも参考までに見てみましょう。
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この図でいうと、現在の西之島はすでに鶴舞の交差点付近まで面積を広げていることになります。
北は相変わらず白川公園付近。
名古屋以外の人はわかりにくいかと思いますが、「鶴舞交差点」から 「白川公園」まで徒歩で移動しようとすると、一時間くらいはかかるのではないでしょうか。

テーマパークでいうなら大体ユニバーサルスタジオ&スニバーサルシティをぐるりと一周分くらいの面積。
ディズニーランドと、ディズニーシーを足した面積に迫りそうな勢いです。

西之島は今後もしばらくは東へ面積を拡大させていくと思われます。
また、南と西も崖があるとはいえ微増していくでしょう。
海流の関係で西之島は北側に砂礫がたまりやすくなっていますので、
ひょっとすると今後は波で溶岩が削られて、北の岩礁地帯まで砂礫が積もるかもしれませんね。 



◆フジテレビによるロケも行われましたが……
16日だったかな、フジテレビの番組で西之島の近撮影像が放送されました。
噴火の様子を間近で確認したわけで、これには大きな意義があり、僕も放送を楽しみにしていました。

しかし、ふたを開けてみると問題だらけ。
まず、学者を連れていない。
同行していたのは「火山カメラマン」であって、学者ではありません。
その人が「このくらいは近づいても安全だ」というのを根拠に、西之島から50mまで接近していました。

いや、まてよ。そのひとって、“専門家”か?

「カメラマン」は仕事上、迫力のある絵を撮りたいと願います。
ですので、多少危険な場所に飛び込んでいくのはよくあること。
その人の話を根拠に「安全を確認しながら撮影した」とうのはおかしいのではないでしょうか。
安全上問題のあるロケだったと思います。

学者を同行させなかったことはもう一つ悪いことがあります。
それは、学術的な調査が結局何もできなかったこと。
海水温や火山ガスの成分、火山灰の解析などは行ったのでしょうか。
疑問点ばかりが残りますよね。

今回のロケを受けてかわかりませんが、「西之島へは6km以上近づいてはいけない」という警報が改めて発令され、西之島を視察予定だったチームが予定を取り下げる事態になりました。
大変残念なことだと思います。



◆西之島の今後に対する懸念
今後火山活動が継続していくことには少々警戒が必要でもあります。 
それは、地震や津波の発生です。

地震と火山はセットと言っても良いくらい密接なかかわりがあります。
今回の噴火も、東日本大震災と関連がないとは言い切れませんし、新たな地震の引き金になる可能性があります。

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また、今後海中に新たな火口ができ、爆発的噴火をすればそれが津波の原因にもなりえます。
それ以外にも出来上がった島が崩壊することで津波が起きることも。

山体崩壊による津波被害は日本の歴史の中にも存在しますので、警戒するに越したことはありません。
マグマが大量に噴出すると、今までマグマの圧力がかかっていた地中から圧が消え、崩壊の危険性も高まっていきます。

国土が増えるのはうれしいのですが、やはり注意しながら付き合っていかなければなりません。
安全を確保しながらいかに精密な調査をするかも課題です。
西之島の今後には注目しておきましょう。