「買取り」の方が絶対得!……というわけではなさそうなのです。
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こんにちは、瑛人です。
車を買い替える時、今乗っている車ってどうします?
「そのまま所有し続ける!」っていう人は圧倒的に少ないと思います。
多くの人が「下取り」か「買取り」を選択するはずです。

◆どう違うの?
 自動車購入でいう「下取り」というのは、次の自動車を購入した際、その販売業者に今の車を引き取ってもらうことですね。
前車の下取り価格分を、新車の値段から差し引いてもらえます。
納車の際に、そのまま販売店に車を置いていけるので手軽なイメージがありますね。
値段交渉の際に「下取り価格は○○円です」と値段を提示してくるので、そのまま何も考えずに下取りに出した人も多いのではないでしょうか。

一方の「買取り」というのは、中古販売業者に車を買い取ってもらうことです。
下取りとの違いは、購入業者とは別の買取業者に車を渡している点です。
そのため、納車の時期と買取の時期がずれてしまうことがあり、その間は代車を用意してもらう必要があります。

こうして見ると圧倒的に「下取り」の方が良い気がしますが、実は「下取り」よりも「買取り」の方が高い値段で引き取ってくれる確率が高いのです。
なぜなら、中古販売業者は買い取った車を直接販売する手段があるのに対し、新車販売会社では中古車を売る手段が無い
ですから、新車販売会社は引き取った車を中古販売業者に売るのです。
結局二度手間だったんですね。


◆値段を査定してもらおう
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画像元:https://kaitori.carview.co.jp/service/assess/lp/035/

買取業者を検索すると、↑こんなサイトが出てきます。
これは「一括査定サイト」と呼ばれるもので、ここに現在の車種や走行距離、グレードなどを入力すると、いろいろな買取業者にデータが送信され、買取値段がわかるという仕組みです。

非常に便利なのですが、送信したした瞬間から、買取業者からの電話が鳴りやまなくなる点に注意。
サイトに情報を入力して送信した時点で、近辺の中古買取業者5~6件くらいに連絡がいく模様。
その5~6社から電話がかかってくるので、すべてに対応しましょう。
「一度伺わせていただいてよろしいですか?」「車を見せていただけませんか?」という内容なので、その日取りなどを決めます。
(なお、対応が終わると業者からの電話はピタッと止みます)

基本的にはどの業者も相場通りの値段を付けてくれるはずです。
「あなたの車は10万円です」「うちなら12万円で買い取れます」
こんな感じで値段を付けていきます。

注意したいのは、この時点で「この業者に売ろう」とは決めないこと。
査定当日に売るつもりならばそれでもいいのですが、納車待ちで期間が空く場合は特に気を付けましょう。
なぜなら、中古市場価格は変動することもありますし、直前になって買取額を下げられるパターンもあるようなのです。

複数の業者に査定を依頼し、期間は保留にした上で、
「あそこの店だと○○円つけてくれたのにな~」
などと交渉の材料にしていくのがスマートです。

買取業者の中には、新車購入の際の値引きテクニックを教えてくれる担当さんもいます。
車を購入しようと思ったら、まずは中古買取センターに足を運ぶのが正解かもしれません。



◆中古買取のデメリット
中古買取にはデメリットもあります。
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ディーラーで下取り査定をしてもらうと、その時点での市場価格を参照して値段を出します。
その価格は変動することがありません。
注文書を作成した時点で書き込まれた金額はもう揺るがないので、その後車の市場価格が下がったとしても元の値段で下取ってくれます。

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一方の買取業者では、実際に買い取りをする日の市場価格に左右されます。
急な価格変動が起きた場合は下取り価格より買取価格の方が安くなってしまう場合があるのです。
時にはわざと高めの査定を出しておいて、直前になって市場価格を言い訳に値を下げる業者もいるとか。


ex.僕のキューブの場合
僕の愛車のキューブ(愛称はキュウべぇ。って知らんがな)は、初めにディーラーから7万円の下取りを提示されました。

納得がいかなかったので買取業者に査定してもらったところ、何と22万円の値段が付きました。
ただし、走行距離や市場価格の変動が激しいので、納車のタイミングで買い取るとすると、この値段より下がる可能性があることを念押しされます。

一度目とは別のディーラーにその話をすると、下取り価格は17万円になりました。
(ディーラーの担当さんが良い方で、「買取の方が値段が高そうでしたら、直前でもそちらに変えてもいいですよ~」とおっしゃってくれました。)
そして納車日が決まり、改めて買取業者さんに電話してみると、「その車種は売れ残りが出始めていて、7万円を割ってしまう」と言われたのです。
つまり、今の下取り価格の方が10万円もお得!
そんなこともあるのですね……。

今となって思えば、買取業者が安く車を買い取るために仕掛けた罠だったのかもしれませんね。
しかし、結果的には「買い取り価格」を引き合いに「下取り価格」を吊り上げることができたわけです。
買取業者の担当さんも「この査定価格をディーラーとの交渉に使ってみてくださいね」とおっしゃっていたし、事実いい方向に向かったので結果オーライでしょう。

つまり、買取を選択するにしろ、下取りにするにしろ、うまく交渉を続けていく必要があるということです。
僕の場合はディーラーさんが親切だったおかげで、「下取り」という選択肢を残したまま「買い取り交渉」に臨むことができました。
はじめから「買い取りにします!」と宣言してしまうと大損になってしまうのですね。


◆まとめ
というわけで、今回の一件で僕が感じたのはですね。
買取や下取りに次の3つのステップは絶対に必要だということ。

①車を購入する際にはともかく自分の車の価値を知っておく
 ディーラーに足を運ぶ前に一括査定しておきましょう。
 できればこの段階で、複数の買取業者に査定を依頼し、
 それを交渉材料にして買取価格を吊り上げておくとよいでしょう。

②「買取り」の可能性があることを含ませながらディーラーに話をする
 「下取りでいきます!」と宣言してしまうと、初めから安い下取り価格を提示される恐れがあります。
 値引き交渉の際も、「下取り価格をアップしておきますから」と、
 本体値引き額が少なくなってしまう可能性もあるのです。
 安い下取り額に多少上乗せしてもらったところで損ですよね。
 「買い取りと下取りで迷ってるんです」と伝えておくのがベストだと思います。

③納車の時期が決まったら(あるいはある程度のめどがついたら)再査定してもらう
 この時点で下取り額より高い買取り額を提示してくれたらそれで良し。
 あとは業者と日程の調整に入りましょう。
 買取り額で渋られたら、あっさり断ってしまえばよいのです。



ともあれ僕みたいな車初心者がディーラーで値段交渉をするのは大変でした。
下取り額もそうですが、値引きも重要ですよね。
今回僕が学んだことは徐々にまとめていきますので、よろしくお願いします。 

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