朝見ている方はおはようございます。
そうでない方もおはようございます。瑛人です。


3月に名古屋城の金シャチ横丁がオープンしたとのことで、5月の中頃に行ってまいりました。

下調べもあまりせずに行ったので、まさかその数日前に現行天守閣内部の公開が終了しており、数日後に本丸御殿(再建)が全公開されるとは知りませんでした……。
(ちょうどどちらも見られない残念な期間……(´・ω・`))

しかし結果的に、やきものの催し物を見ることができたので良しとしましょう。

34076008_838707296321026_9074081018050248704_n

かっこよさげな写真も撮れたしね!
(スマホで撮影)


◆名古屋城とは?◆

名古屋城はかつて徳川家康の息子(9男)・徳川義直の居城として築城された、巨大な城です。

江戸以前は那古野城と呼ばれており、織田信長もこの場所で生まれたのだとか。
織田家はたびたび居城を移しており、やがて尾張の中心地は那古野城から清州城に移ることになります。
(信長は岐阜城や安土城が有名ですね)
那古野城は廃城となったようです。


江戸時代に入ったばかりの時は、尾張藩の拠点は清州城でした。
豊臣家との争いで緊張感が高まるにつれ、水害に弱い清州の街からの移転が図られ、より強固な城を建築する流れになったのだとか。
そこで白羽の矢が立ったのが名古屋城だったのです。

城の建築には福島正則や加藤清正など名だたる名将が携わっており、その多くは豊臣恩顧の、徳川にとっては外様大名にあたる人たちでした。
(要はお城の整備にお金を使わせて疲弊させたのですね。)


その後も紆余曲折ありましたが、昭和の初めまで名古屋城は現存しており、国宝になっていたようです。
しかし残念ながら大東亜戦争(太平洋戦争)時の空襲によって、1945年5月に焼失しました。
現在の天守閣は鉄筋コンクリートによる再建になります。
近々木造による再建が行われる予定で、非常に楽しみではありますね!

◆駅を間違えた!◆

 地下鉄名城線

名古屋城へは地下鉄が便利です。
普段なら車で出かけるところなのですが、今回は久々に電車で出かけようということになり、名古屋市営地下鉄の名城線に乗りました。

そして、ここでも下調べの重要性が露呈します。

「名城線」というだけあって、名古屋城の近くを通過する路線なのですが、「名古屋城」駅なるものは存在しません。
「名城公園」駅という駅があるのでそこで降りようと思っていたのですが、この名城公園……
確かに名古屋城のすぐそばにある公園なのですが、城までは徒歩で一駅区間分くらい歩かなければいけません!

名古屋城を楽しみたい場合は「市役所」駅で降りるようにしてください。

愛知県庁、名古屋市役所
手前が名古屋市役所、右奥が愛知県庁

ぶっちゃけ、名古屋市役所と愛知県庁の建物はかっこいいのです。
西洋風の外観の重厚なビルは、それ自体がとても歴史のある貴重なものなのだそう。
(機会があれば個別の記事を作りたい)

背後に名古屋城、目の前に大正建築風(実際は昭和初期)の建物が見えるこの交差点は歴史的な何かを感じさせてくれるおすすめスポット。

◆金シャチ横丁へ!◆

市役所駅をでると、目の前には金シャチ横丁という2018年に新しくできた(こじんまりとした)飲食店街があります。

金シャチ横丁01

写真は名古屋城正門付近の「義直ゾーン」と呼ばれる、歴史を感じさせるつくり(新築)のお店の立ち並ぶエリアです。
味噌カツや牛鍋、和菓子が食べたいときはこちらへどうぞ。
あ、ちなみに写真はうまく取れましたが伊勢のおかげ横丁をイメージして行くと失望するので注意。
本当にこじんまりした観光客向きの飲食店街です。


地下鉄の駅は東門付近にあるため、近くには「宗治ゾーン」というB級グルメエリアがあります。
あんかけスパや金箔満載の“黄金アイス”が食べたいときはこちらをご利用ください。
インスタ映えするね! やったね!)

あんかけスパゲティ

なお、この店のあんかけスパは「スモール」=普通サイズ、「レギュラー」=ちょい大盛りなので気を付けて。


本日の目的はこの金シャチ横丁に来ることだったのですが、ショッピングとか観光、という感じではなくて本当にこじんまりとした飲食店街という感じなので、思っていた以上に暇ができてしまいました。
なので名古屋城そのものも見物することに予定を変更しました。


(記事を書くにあたって金シャチ横丁のネット上の評判を見たのですが、★1~3が多くてげんなり……
 まあ、期待していくと裏切られますよってことで)


◆いざ城へ!◆

金シャチ横丁(宗治ゾーン)を通り過ぎ、外堀を渡る橋を越えるとちょっとした人だかり。
何かと思ってみてみると……

名古屋城・アオダイショウ

石垣からアオダイショウ君がコンニチハしていました。
かわいい……
あ、本物ですよ?


アオダイショウ君のいた石垣の奥には、愛知県体育館の建物が。
外堀より内側に建てられていたのですね。

体育館の向かい側に名古屋城の東門があり、ここで入場料を取られます。
大人でも500円なのでそこまで気になりません。

催し物

城内の広場ではやきもの市が開かれていました。
瀬戸焼、常滑焼、有田焼、伊万里焼などのお店や個人アーティストの作品が販売されていました。

定期的にイベントをやるのはいいですね!
(入場料を払わないと中に入れないのが敷居を高くしていて残念です)

名古屋城・天守閣02

この場所から見る名古屋城もきれいです。
天守閣もいいですが、周囲に立つ櫓もかっこいいですよ。

名古屋城・シカ

内堀まで差し掛かると、シカがいました。
この時は1頭しか見当たりませんでしたが、どうも複数頭放されているようです。

おそらく、内堀の下草を食べて見栄えを整えてくれているのでしょう。
さしずめ名古屋城内堀芝生管理班ってところでしょうか。ご苦労様です。

本丸御殿01

内堀を越えると近年復元された本丸御殿が見えてきました。
ここが本来の玄関のようですが、観光客はもう少し奥に行った出入り口から中に入って見学することができます。

本丸御殿02

あ、なんてことない空間なのですが、なんかいい感じに見えたのでパシャリ。

本丸御殿03

金シャチ横丁を見に来たのであって、本丸御殿まで来るつもりはなかったので、いつも使っているミラーレス一眼は置いてきてしまいました。
数枚スマホで撮りましたが、ここはやはりちゃんとしたカメラの方が映えると思ったので、後日再び訪れることを誓うのであった……。


はじめて本丸御殿を訪れた感想としては、ヒノキの香りが素晴らしく、焼失した本丸御殿をよくぞ復活させたと感心する一方で、
・中庭に堂々と置いてあるエアコンの室外機が残念!
・壁と一体化されている消火設備が残念!

でした。

室外機はうまく隠してほしかった。
消火設備の設置自体は絶対必要とは思うのですが、はたして建物そのものに埋設された設備があるものを「再建」と言ってよいのだろうかと。

「建物自体はちゃんと当時のままに再現したので、消火設備が丸見えなのは許してね!」
ぐらい割り切った気持ちで消火器を堂々と置いておく方がかっこいいと思う。
消火器の箱自体を和風にデザインするなど工夫はできると思うし。


同じように名古屋城木造天守の再建も、消火設備やエレベーター設置などで議論されているよう。
その辺りが気になる人は、google先生やtwitterなどで検索してみると良いかな。


そういうこまか~い部分以外はすばらしいと思う。
建設当時の趣が垣間見えるし、これから何十年と経って建物が古くなっていくうちに、いい感じに風情を醸し出してくるさまを期待したいですね!


名古屋城・天守閣03

本丸御殿の脇には天守閣が。
現在は入館禁止に。

◆まとめ◆

金シャチは目新しくて見た目は良いのですが、内容が残念。
本丸御殿は良かったけど、若干の粗がある感じかな。

いずれにしてもこれからの発展が期待されます。
おかげ横丁のような観光名所になってくれれば、名古屋人としても鼻が高いがね。
観光地の少ない名古屋の、良い看板になってくれることを望みます!



 名古屋城 基本データ

  所在地 愛知県名古屋市中区
  駐車場 あり(有料)

 【関連リンク】
  名古屋城公式ウェブサイト
  金シャチ横丁
  名古屋市役所本庁舎について(暮らしの情報)