こんにちは。
旅する草食男子、南波瑛人です。

日付的には竹島水族館へ行った日と同一になりますが、愛知県豊川市の妙厳寺――通称「豊川稲荷」――へも足を運んで来ました。
通常、「稲荷」とつく寺社といえば稲荷神社を思い浮かべると思うのですが、この豊川稲荷は神社ではなくお寺ですので注意。

参拝の際、手を鳴らしてはいけませんよ?
本殿02



◆豊川稲荷とは?◆

豊川稲荷は愛知県豊川市にあるお寺です。
京都の伏見稲荷が有名だと思いますが、普通「お稲荷さん」といえば「稲荷神社」を指しますね。
しかし、この豊川稲荷は神社ではなく、お寺です。

正式名称は「妙厳寺」といいます。
真言密教に関係のあるお寺のようですが、現在は曹洞宗の寺院となっています。
敷地内には“本堂(法堂:はっとう)”と“本殿”があり、本堂では千手観音を祭っています。
しかし、荼枳尼天(だきにてん)を祭っている本殿のほうが有名になってしまい、荼枳尼天の使いである白狐が全国の稲荷信仰を結びついて「豊川稲荷」として知られるようになりました。
本殿01
有名なこちらの建物は本殿。本堂の建物は残念ながら老朽化により解体されていました。

大昔は神も仏も同一視されてまとまっていく傾向がありましたが、神仏分離が行われた際に明確に区別されるようになりました。
以前は豊川稲荷にも鳥居があったそうですが、鳥居は神社の象徴の為撤去されることに。
現在は豊川稲荷にも鳥居がありますが、これは後の時代に作られたもの。
しかも、良く見ると寺の象徴である 卍(まんじ) が刻まれており、鳥居ではなく「門」のいち形態として考えられているようです。

◆奥の院へ◆

本殿を参拝したあと、裏手に回ると奥の院へと続く道があります。
山内01山内02
渡り廊下の下をくぐると奥へといける。2枚目の写真は奥へ進んだ後、本殿を振り返って撮ったもの。

豊川稲荷は、写真だけ見ると山寺のように見えるかもしれませんが、実際は住宅街の中にある寺院。
とはいえかなり広い敷地を持っているので写真栄えするのでしょうね。
印象としては閑散とした寺院というわけではなく、所狭しと色々なお堂が密集している感じ。
山内03山内04

この2枚の写真だけでもかなりの数のお堂があるのがわかります。

大黒天01大黒天02
奥の院と霊狐塚の分岐辺りにある大黒堂には大黒様の像があります。
おなかを撫でるとご利益があるそうで、見るとおなかの部分だけツルツル!
皆触っているんですね~。

さて、ここから先の「霊狐塚」へは両サイドに狐が何体も構える不気味な道を進んでいきます。
山内05山内06
狐にも色々な表情があります。
同じ表情のものはありません。
全部が微妙に違っています。
ニヤニヤと笑っているもの、凛々しく構えているもの、こちらを睨みつけているもの…

一つ一つを観察してみると面白いですよ?


◆霊狐塚◆

霊狐塚01
見て下さい、この大量の狐を!
おそらく豊川稲荷で最も不気味かつ最大のパワースポット、霊狐塚の狐さんたちです。
寄贈された狐の像が大量においてあります。

霊狐塚02
こちらの狐も表情豊かです。

この場所で是非試してほしいことがあります。
それは、霊狐塚にある岩を観察することです。

でこぼこした大きな岩が2つあるのですが、特に右の岩に注目。
岩の隙間に硬貨が隠されていることがあるのです。
その硬貨を取り出すことが出来ると、お金持ちになれるという言い伝えがあります。
霊狐塚03霊狐塚05
隙間が沢山ありそうな岩。コイン探しに夢中になるあまり、登ってはいけない。

霊狐塚06霊狐塚07
1枚目:中には岩と癒合してしまったコインもある。
2枚目:硬貨発見!



その辺に落ちている木の枝なども使っていいそうですので、とにかく硬貨をゲットすること。
そして、その硬貨はお守りとして持ち続けてください。
1年後、無事ご利益を得た人は、この岩にお礼として受け取った金額の何倍ものコインを隠しておくとよいそうです。

稲荷神(豊川稲荷は荼枳尼天なので特に)の性質上、お金が儲かっていなくても1年ごとにお参りは継続したほうがよさそう。
稲荷系の寺社はお願いに即効性がある反面、きちんと御礼をしないとダメなようです。
霊狐塚04
岩の間にも狐さんが!


◆まとめ◆

いかがでしたでしょうか豊川稲荷。
荼枳尼天も大黒天も商売に関係ある神仏ですので、商業系の方は是非おまいりしてみてください。
また、本堂の千手観音はその多くの手を使って不幸を払ってくれるそうですので、開運祈願にももってこいだと思います。

うかがった時刻が遅かったため、商店はしまっていましたが、一応駅前から参道に沿って商店街もあるようです。
商店街01

以前豊川の人に
「目の前にある露店のいなり寿司は食べるべきだよ!」と勧められたことがあります。
参拝の折には食べてみると良いでしょう。

ただし、今回思い知ったのですが閉店が早い!
17時を過ぎると店じまいが始まるようでした。

来年もお礼参りをする予定なので、そのときに改めてレポートできればと思います。
また、お寺の総門や鳥居の写真を撮り忘れていますので、その話も含めた記事にしたいと思っています。
今回はこの辺で…。


 豊川稲荷(妙厳寺) 基本データ

  所在地 愛知県豊川市
  駐車場 あり(有料)

 【関連リンク】
  豊川稲荷公式ホームページ
  豊川観光協会・豊川稲荷