夏休み中は繁忙期のため、なかなか更新できなくてすみません。
お久しぶりです、瑛人です。

最近……というか定期的に「意味が分かると怖い話」を読みたくなりまして、
ネットでいろいろ探してみるのですが、
中には駄作とかくだらないものもあったりして、気分が萎えてしまう時があります。
ならばいっそ自分でまとめてみようと思い立った次第です。

いわゆる「意味コワ」のなかでも今回は「意味が分かると悲しい・切ない話」をまとめていきたいと思います。

なお、【解説】はすぐには読めないように色を変えておきます。
読みにくければマウスでドラッグしてください。




■不思議な井戸
ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた 
次の日見に行くと死体は消えていた 

5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた 
次の日見に行くと死体は消えていた 

10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した、死体は井戸に捨てた 
次の日見に行くと死体は消えていた 

15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた 
次の日見に行くと死体は消えていた 

20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺した、死体は井戸に捨てた 
次の日見に行くと死体は消えていなかった 
次の日も、次の日も死体はそのままだった 

【解説】
母親が死体を処理してくれていたというお話。
そんな母親まで手にかけてしまうなんて……。




■障害を負った友達
ベトナム戦争から家に帰る前夜、青年兵士は自宅に電話した。 
「明日帰るんだけど、他に行くところがない友達を連れて帰りたいんだ。 
  家で一緒に住んでもいいかな?」 
息子の帰還報告に狂喜した両親は、勿論!と泣きながら答えた。 

「でも、一つだけ言っておきたいことがあるんだ。 
  彼は地雷を踏んでね、腕と足を失ってしまったんだよ。 
  でも、僕は彼を家に連れて帰りたいんだ。」 
その台詞に、両親は押し黙ってしまった。 

「数日ならいいけれど、障害者の世話は大変よ。 
 家にいる間に、そのお友達が住める所を一緒に探しましょう。 
 あなたにも私たちにも自分達の人生があるのだから、 
 そのお友達の世話に一生縛られるなんて無理よ。」 
 やっとのことで母親がそれだけ言うと、息子は黙って電話を切った。 

翌日、警察から電話があり、青年兵士の両親は 
彼がビルの屋上から飛び降りて死んだことを知らされた。 

死体と対面した両親は絶句し、泣き崩れた。


【解説】
青年が話した「手足を失った友達」とは自分のことだったのですね。
まさか自分自身が障害を負ったとは言えず、両親の気持ちを確かめたかったのでしょう。
はじめから自分のことだと言っておけば、対応は違ったでしょうに……

手足が無いのにどうやって飛び降りたんだ?
という新たな疑問も生まれてきますが、そこにツッコむのは野暮でしょうか。




■落石事故
ある家族が妻の実家に遊びに行くために田舎までのバスに乗っていた。 

山のふもとあたりまできたときに、
子供が「おなかへった」とだだをこね始めたので、
しょうがなく途中のバス停で降りて近くの定食屋で食事をすることにした。 

食事が終わり定食屋に設置されているテレビをふと見ると、
さっきまで家族が乗っていたバスが落石事故で乗員全員死亡というニュースが流れていた。 

そのニュースを見た妻は、
「あのバスを降りなければよかった…」と呟いた。 

それを聞いた夫は、
「何を馬鹿なことを言っているんだ!」と怒鳴ったが、
すぐに「あぁ、なるほど。確かに降りなければよかった…」
と妻の意図に気づく。


【解説】
その家族がバス停で降りなければ、バスは落石がある前に現場を通過できたのですね。



■とあるシスコンの日記
・12/15 
さて、何を書くものか。誰かに見せるわけでもないが、何となく最初は自己紹介。
両親を墜落事故で亡くした俺は去年から妹と二人暮らし…だったのだが、その妹は今年の春から留学中。
帰ってくるのは3月だ。
というわけで今年の冬は一人で生活。
暇だから日記でも書いてみる。
ちなみにこれは妹が去年のクリスマスにくれたノート。
ツリーの絵が描いてある。
ん…意外と書くこと無いな。
今日はもう寝ることにする。
妹、おやすみ。 

・12/16 
ペンは持ってみたものの書くことが無い。
妹との思い出を書こうとしても、なかなか手が動かない。
本当に俺って妹がいないと何もできないんだな。
妹に会いたい。 

・12/17 
今日は友達に合コンに誘われた。
なんでもクリスマスに合コンをやるらしい。
妹に言ったら怒るだろうか?

・12/18 
ふと俺を叱る妹の顔が頭に浮かんだ。
「もう、お兄ちゃんったら!しっかりしてよね!」ってまた言って欲しい。
絶対に言ってくれないけど。

・12/20 
妹に去年のクリスマスにあげたプレゼント。
今は俺が大事に使ってます。
そういえば今年は妹にプレゼント買わないからお金が結構あまってるな。
はぁ…妹に会いたい。 

・12/21 
妹に会いたい。
正月には帰って来ないらしいから会うのは3ヶ月以上先か。
お金たまったしアメリカ行きてぇなぁ。

・12/22 
妹に会いたい。 
妹に会いたい。 
妹に会いたい。 
妹に会いたい。 
妹に会いたい。 

・12/23 
妹から電話が来た!!!
 送り主不明の人からクリスマスプレゼントが届いたって驚いてた(笑)
サプライズとかお兄ちゃんさすが。 

・12/24 
決めた!おにいちゃん妹のところに行きます!
俺、妹がいないと無理だ。
ということでこれが最後の日記です。それでは! 

・12/25 
メリークリスマス!
妹から電話が来た。
クリスマスパーティをやったんだそうだ。
そして妹は急遽、日本に帰宅するらしい。
あやうく俺がアメリカに行くところだった。
妹はお年玉がそんなに欲しいのか?(笑)
それとも俺に会いたくなったか?
かわいいやつだ。
お年玉たくさん用意して待ってるからな。

・12/27 
…信じられないことがおきた。
日本に向かう飛行機が墜落したそうだ。
死体が握り締めていた俺からのプレゼントの財布の中身で身元が判明したらしい。
二日おきに書いてきた日記も今日で最後にする。
ページはまだ残っているから悲しみから立ち直ることができたら、
来年の12月に妹との想い出でもつづろうと思います。

【解説】
「日記は2日おきに書いている」ので、実は二年分の日記。
奇数の日付と偶数の日付はそれぞれ違う年に書かれたものです。
改めて読み直してみると最期には……?




■星に願いを
少女のところにお星さまが降り立ちました。
「なんでも一つ願いをかなえてあげよう」
お星さまはいいました。
少女は泣いていました。
「家族を消してちょうだい!あんな家族、まっぴらよ!」
次の日、少女が目を覚まして一階へおりると、いつものようにおかあさんと
おとうさんとおにいちゃんがいました。
少女は後悔しました。
その夜、再びお星さまは少女の目の前にあらわれました。
「気に入ってもらえたかな」
少女はいいました。
「昨日のおねがいをとりけしてちょうだい」
お星さまはいいました。
「一度かなえたおねがいはとりけせないよ」
少女は泣きました。

【解説】
「一度かなえた」とありますから、少女の家族はちゃんと消えています。
つまり、今いるのは本当の家族ではない。
少女は本当の家族を失ってしまったのです。




■殺したのは一人だけ
兄が狂乱し、家族を皆殺しにした。すぐに兄は逮捕され、死刑となった。
妹は幸運にも生き延びたが、事件のショックで記憶を失ってしまった。
父も母も失い、記憶もない。空っぽな心で無気力なまま生きていた妹は、
ある日占い師と出会い、自分の過去を占ってもらうことにした。

「何故兄は発狂したのでしょう」
「いいえ、アナタの兄は冷静でした」
「何故家族を殺したりしたのでしょう」
「いいえ、兄が殺したのはひとりだけです」
そして妹は全てを理解して、泣いた。  

【解説】
家族を殺したのは妹。
兄は妹をかばって身代わりとなったのです。
つまり、兄が殺したのは「自分自身」ひとりだけということになります。




■俺の車で
俺とA君B君C君の4人は、いつも一緒で、
あの日も俺の車に乗って、皆で出かけたんだ。

A「もう動いても平気なのか?」
B「うん、ただの捻挫だから、外出して良いって。」
俺「車はグチャグチャの全損だったけどな(笑)。」
C「後で聞いたんだけど、猫だったらしい。」
B「で、即死だったって・・・。」
俺「猫好きの俺としたら、車よりもそっちのほうが悲しいよ。」
A「そっか・・・今度お供え物を持って、もう一度あそこへ行かないか?」
俺「いや、でも車はもうオシャカだし・・・電車で行くのか?」
C「そうだな、もう車は懲りたし、今度はバイクで行くか。」
俺「いや、お前らと違って俺バイク持ってねーし(笑)。」
B「そういえば皆の中で、俺君だけバイク持って無かったね。」
A「ああ、それでいつも俺君に車出してもらってたんだったな。」
C「それが、こんなことになるなんて・・・。」
俺「おいおい、そんな暗くなるなよ、ちょうど買換えたかった所だしさ(笑)。」
B「そうだよ、僕がバイクで2ケツすれば・・・。」
俺「それイイな!たまにはそういうのも悪くない。それで行こう!」
C「そろそろ行くか、始まりそうだ。」
B「僕、初めてなんだけど、ちゃんとできるかな。」
A「他の人の真似をすればいいよ。」

【解説】
「俺」は事故でなくなっていて、本人はそれに気づいていません。
「俺」のセリフを読み飛ばしても会話が成立しています。
「初めてなんだけど」のくだりは、お葬式の焼香の作法の話。 




■サンタクロース
トムはサンタクロースからのプレゼントを楽しみにしていた。
朝起きるとクリスマスツリーの下にプレゼント箱が3つほどあった。
窓からサンタが中を覗いているのが見える。サンタはニタニタと笑いながらトムを見ている。

トムはニタニタ笑っているサンタを見て少し不機嫌に思いながらも
プレゼントの置いてある所に行った。
トムはまず一つ目のプレゼントを手に取った。サンタは更にニタニタと笑っている。

プレゼントの箱を空けると中から長ズボンが出てきた。
トムは少しがっかりしたような表情をしながらも次の箱を手に取った。
サンタは腹を抱えて笑っている。

二つ目の箱を開けると中からサッカーボールが出てきた。
トムはますます不機嫌になり、とても腹が立った。

トムは続けて一番大きな最後の箱を開けた。すると中から自転車が出てきた。
サンタは雪の上を転がりまわって笑っている。
トムはとうとう耐え切れなくなって泣き出してしまった。 

【解説】
悲しい話というよりは胸糞悪い話だったかもしれませんね。
トムには足が無いのです。
こんなサンタ嫌だ。



■強盗
付き合って二年になる一組のカップルがいました。
誕生日の夜、女はパーティーを開く約束をして、男はそれに頷きました。
そしてパーティーの日。
男から一本の電話がかかってきました。
「すまない、とても大事な取引をしくじってしまった。今日は行けそうにもない」
女は激怒して、文句を言うことも忘れて電話を投げ捨てました。

そして、一人で、男のために作った料理を食べているとき。
部屋の電気が突然消えました。
女が驚いて悲鳴を上げると
「静かにしろ」
と後ろから肩をつかまれ
女はとっさに、手に握っていたフォークを振り向きざまに振り下ろしました。
何かに突き刺さる鈍い音がして、床に誰かが倒れこみました。
急いで自室に戻り、鍵をかけると、女はすぐに警察へ電話をしました。

駆けつけた警察がドアを蹴破って入ってくると、
彼女は安心して部屋から出て行きました。
問題の部屋へ入っていった警察がしばらくたって戻ってくると、
静かに彼女にこう言いました。
「死んでいます。喉にフォークが刺さっていました」
女は腰を抜かして、その場に倒れこみました。
しかしそんな彼女を、警察は「正当防衛」だと優しく慰めます。
それから、ゆっくりと言いました。

「強盗が盗もうとしたのは、この結婚指輪ですか?」

【解説】
恋人に仕掛けたサプライズが裏目に出てしまいましたね。
プロポーズのつもりが強盗と勘違いされ、男は死んでしまったというお話。